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相続回復請求権と表見相続人

 

 

表見相続人とは、相続人ではないにもかかわらず、相続人であると称して真実の相続人に帰属するはずの相続財産の全部または一部を占有して相続権を侵害している者です。例えば、相続欠格者、後順位の相続人などの法律上相続資格のない者です。このような表見相続人に対して、真の相続人が相続財産の返還を請求する権利を相続回復請求権といいます。

 

この回復請求権は、相続人またはその法定代理人が財産を侵害された事実を知った時から5年間行使しないと時効消滅します。

 

 

回復請求権の被告適格が認められると被告に有利になります。本来、所有権に基づく返還請求権は消滅時効にかかりません。ところが回復請求権だと、原告から相続財産の返還請求に対して、その請求は回復請求にあたるため5年間の消滅時効にかかるからもはや請求権は消滅したという主張を被告に許してしまうからです。

 

 

そのため、共同相続人間の相続争いに適用されるかが問題となります。判例は、自己の相続持分を超えて相続財産を占有管理して、他の真の共同相続人の相続権を侵害している場合には適用されるが、自己の持分を超えた部分について相続資格がないことに悪意有過失の共同相続人には、認めることができないとしています。

相続回復請求権と表見相続人記事一覧

表見相続人とされる例

民法の規定に基づいて遺産の相続が行われる際、遺産の配分については、配偶者や子など、被相続人と法定相続人の関係をもとにその割合が決定されるのが原則となります。しかし、戸籍上は法定相続人となっているように見えても、実際には正当な相続権を有していない場合があり、そうした者のことを「表見相続人」と呼びます。...

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相続欠格者にあたる相続人

相続が開始したときに、法定相続人であれば被相続人の財産を承継できるのが原則ですが、相続秩序を侵害する行為をした場合にまで相続を認めるのは妥当ではありません。そこで相続に関して非行、違法な行為を行った相続人の相続権を法律上当然に剥奪するのが相続欠格者の制度です。民法は5つの欠格事由を定めています。故意...

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被相続人により廃除された者

法定相続人が相続の権利を失う理由としては、相続に関して不正な利益を得ようとして不正な行為をしたり、あるいはしようとした場合に相続欠格者として法的な相続の権利を失うことになります。相続欠格者と見做されるのは他の相続者の殺害を試みるなどの生命侵害行為、遺言書の書き換えなどの遺言行為への違法な干渉などとい...

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虚偽の出生届による戸籍上の子、いわゆる「わらの上からの養子」

虚偽の出生届け、つまり何らかの理由により他人の子を実の子として出生届けを出して育てられた事を「わらの上からの養子」と言います。民法887条1項の規定により、「子」は相続人として扱われます。では出生届けの出された「子」が実は被相続人の子ではなかった場合、いわゆる赤の他人の子であった場合にはどうなるでし...

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無効な養子縁組で戸籍上養子となっている子

近年、養親となるものの知らない間に勝手に養子縁組届出を提出するという事件が多発しています。勝手に養子関係を築き、保証人にし金を借りたりと悪用しているのです。中でも養親の死後、養子関係にある事が相続する際に判明し、問題になっているケースも多々あります。特別縁組と違い、成人同士の縁組には裁判所の許可が要...

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虚偽の認知届で子となっている者

表見相続人とされるケースの一つとして、虚偽の認知届によって戸籍上の子となっているケースが挙げられます。こうしたケースは「わらの上からの養子」とも呼ばれる問題で、血縁関係のない他人の子を自分の子として認知を行ったり、自分の子として出生届を提出するケースなどがこれに該当します。本来、血縁関係のない他人の...

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相続回復請求権の効力

戸籍上では相続人であるにもかかわらず、実際には遺産を相続する権利のないという人物のことを表見相続人といいます。表見相続人とは、偽りの出生届などによって戸籍上では子供となっている人物や、無効な養子縁組によって戸籍上の養子となっている人物、あるいは被相続人によって廃嫡されている人物などがこれに該当します...

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行使の方法

本来正当な相続権を有する者に相続されるべき財産が、正当な相続権を有しない者によって引き継がれ、占有されている場合、正当な相続権を有する者は、民法の相続回復請求権の規定に基づき、相続財産の返還や登記の移転を求めることができます。正当な相続権を有する者が「真正相続人」と呼ばれるのに対し、正当な相続権を有...

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消滅時効

相続人の相続するべき相続財産が、正当な相続権を持たない者によって占有されている場合、相続人は相続回復請求権を行使し、相手に対して占有している相続財産の返還や登記の移転などを求めることが認められています。正当な相続権を有しない者は表見相続人と呼ばれ、欠格相続人にあたる者や、被相続人によって相続人から廃...

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