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虚偽の認知届で子となっている者

 

 

表見相続人とされるケースの一つとして、虚偽の認知届によって戸籍上の子となっているケースが挙げられます。
こうしたケースは「わらの上からの養子」とも呼ばれる問題で、血縁関係のない他人の子を自分の子として認知を行ったり、自分の子として出生届を提出するケースなどがこれに該当します。

 

 

本来、血縁関係のない他人の子と法律上の親子関係を結ぶためには、養子縁組の制度を利用する必要があります。
しかし、養子と法律上は実子と同様の扱いとなるものの、戸籍には養子であることが明記されるため、養子であることを隠す目的で実子として届け出るケースがかつてはありました。

 

 

現在は出生や認知の届出を行う際に、医療機関で発行される出生証明書を添付する必要があるため、こうしたケースはほとんどなくなっています。
こうした「わらの上からの養子」については、戸籍上は子となっていても、それが虚偽の届出によって登録されたものであることから、法律上の親子関係は認められず、相続権も有しないとするのが法律上の原則となっています。

 

 

しかしこの問題については現在も判断が分かれており、過去に行われた相続を巡る裁判では、長年親子関係にあり、子自身も実子だと信じて生活してきた場合、子としての権利を剥奪するのは社会的相当性に欠けるとして、虚偽の届出によって子となっていても真正相続人として認めるという判決が下されました。